彼氏はできました

2004年8月9日
とりあえず、
関西旅行から帰ってきましたが、
その前の出来事からすこしずつ。

関西にいく前日の夕方、(もう、一週間前か。)
彼に、電話した。
「土曜日にあおう」と言われていたから。
でも、会うの、よそうと思った。
だから、電話した。

 O君のこと、すきになるから、だから、会わない。

でも話がぐんぐん長引いてしまった。

 「俺のこと好きって言っているのに、
なんでO君のとこにいくんだよ。
苦しいから、無理やり、好きになろうって思っているのか!?」

 「そんなの、残酷だよ。
 無理だよ。うまく、いきっこない。」

彼の話はもっともだ。
私は、彼のことが、好き。
どうしても、つながりをたとうと思えない。
なんて、弱いんだろう。
そして、ずるい。

声をふりしぼって、
一生懸命、言った。

 土曜は会わない。
 関西でO君にあってくる。
 そして、私は幸せになるよ!!



 「おまえの言ってることなんか、おれにはわかんねぇよ!」



電話が、きれた。


ひとり、外で泣いていた。


大きい本屋の駐車場。

ないている私を、皆が見る。


誰も、見ないで。助けて。






それから散歩をした。
泣き止まなくちゃ。
なくの、やめなくちゃ。

しばらくして、O君に電話した。
いつもどおりの、やさしいO君。
はっきりいって、その態度に、救われた。
夕方、日が落ちるちょっと前の時間。
やたら空がきれいで、
切なかった。

 「明日、待っているよ。」

 うん。。

声がどんどん、涙声になってゆく。

こんなにやさしいO君、
私は好きになれるのだろうか。
もう、好きなんだろうか。
この期に及んでまだこんなことを考えていた。

電話をきって、
しばらく散歩を続けて、夜になった。
家に帰る途中、
携帯がなった。

彼からだ。

私は、めちゃめちゃに緊張して、電話をとった。

 「今、東京。もう、高速のったから。
 夜にはそっちにつくから。」

!?
は!?何いってんの?
何県から何県に来るつもりなの!?

無意識のうちに、叫んでいた。

「やめて!こないで!!」

電話が切れた。
またかける。
彼はでてくれない。

動転した。
彼の友達に電話をかける。
おねがい、彼をとめて!!

誰が電話をかけても、電話にでないという。
もちろん、私が何度電話しても。
メールアドレスは私はしらない。
友達がメールしてみたけれど、
もちろん返信はなし。

どうしよう。
どうしよう。

彼が、来る。





とても怖かった。
あってしまったら、どうなるだろう、と。

O君に助けをもとめた。

いいから、家に、いなさい。

そんだけだった。

うん、それしかできないよね。

でもね、O君。
家の前までこられて、
会わないほど、私、強くないんだよ?

胃がきゅうに痛くなる。
冷や汗がにじみでる。

夜まで、
どうしよう、どうしようと、
心が叫んでいた。

そして、夜中、
彼がきた。

まだおきている両親。
 ちょっと、外に出てくる。
私はたったひとこといって、外に飛び出した。
両親に知られたら、それこそ、終わりだ。

彼が指定してきた場所まで、
走る。

そのころにはなきつかれて、
心が死んだようだった。
のどが、カラカラ。

本屋の前に、
彼がちょっと前に買ったといっていた新車がとまっていた。

中をのぞくと、
遠くを見ている、彼の横顔があった。

彼は、私にすぐ気づく。

ドアをあけた。


半年ぶりに見る、
彼の顔。

彼の顔を見たとたん、
かなしばりのようになった。



「Sさん。」



なつかしい顔と、目があう。
私の呼びかけと同時に、
腕をひっぱられ、抱きしめられ、
つよく、私の唇に、彼の唇を押し当てられた。

彼の唇は、熱かった。

















「会いたかったんだっ・・・・」




ふりしぼるような・・かすかな声。
半分泣き声にも聞こえた。
久しぶりに、耳のすぐよこで、
彼の息を感じた。


もう、
何もいえなかった。


涙でにじんだ、
車の窓の向こうの景色だけ、
やたら覚えている。

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