全部、むかし。

旅行の疲れがもちろん残っています。
が、現実に戻らなくちゃ。
今日はツアー中に壊れかけた楽器の修理にいった。
少し遠いところへ。

たまたま、
本当にたまたまだったのだけれど、
時間があまってぶらぶらしていて、
ある横道にはいってみた。
そしたら、見たことある風景に。

最初、
わからなかったけれど・・

昔、Sさんと同棲したアパートから近い場所だった。

自分の地理感のなさにあきれちゃう。
でもあの時は、
いつもSさんの背中おいかけてただけだから、
道も覚えなかったんだ。

どんどん歩いていくと、
あの時二人で毎日いっていたスーパーや、
「きみはかわいいね」
なんてきゅうにほめてもらった曲がり角、
ケンカになった道路標識の前、
近所の子供と遊んだ公園、
二人で結婚式をのぞきみた教会、
ひそかにSさんがハマっていたケバブ屋さんとか、
なつかしい場所がたくさんでてきた。

ちょうど2年。
別れて2年。
2年前のカーニバルは一緒に見に行ったんだっけ。

ウィーンも、
Sさんと旅行したことある街。

あ、このお店、
なんて思い出しても、
胸は痛くなかった。

ケンカしたこと思い出した。
あのとき、今だったら違うこと言えたんだけどなぁなんて、
考えちゃった。

色々思い出してね、
寂しく、笑えた。

もう、

なにもないね。


ぜんぶすぎちゃったなんて、

なんだか不思議だよ。

＊＊＊

ついさっき、

やっぱりBに電話した。

「これからも国で頑張ってね。5年間どうもありがとう」

電話、
すごくびっくりしていたと思う。
見えないけれど、
電話の向こうで、
何度もうなずかれたり、おじぎされているように思った（＾＾）

「本当にありがとう。君も元気で。」

＊＊＊

O君が酔っ払って電話かけてきた。

「ただいま」と「おやすみ」コール。

えらいぞっ。

「はやくあいたい　あいたいあいたいあいたい！！！」

ううー。
私も会いたい（＞＜）！

「今日皆にあーすけが来るかもって言ったんだ、
　そしたら絶対皆で飲もうってうるさいんだよー」

えー、職場の人？
いいよ、飲もうよ。

「えー、やだ。」

なによ、
自慢できないっての？

「あーすけは自慢だけど、二人の時間が減るやん」


むむう、
そっか。



その後は

すきー　とか　あいたい　とか、
むにゃむにゃいいながらO君は眠ってしまった。



私にはあなたが必要だよ。